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2004年06月12日

コノスル ピノ・ノワール[2003]

コノスル ピノ・ノワール[2003]
このピノ・ノワールはかなりハイレベル!チリのコノスル、再入荷 現在「チリワイン」に対する消費者やワイン業者の考え方はワインブームの頃と比較して明らかに変化しています。当時は赤ワインに含まれているポリフェノール=健康志向としてのブームでしたが、現在はワインの品質も更なる向上を遂げ、良いワインの産地の一つとして捉えられています。個人的に初めてチリのワインを口にしたのが今から14年ほど前の話です。当時はせいぜい10社程度しか扱っておらず、価格も現在よりかなり高く、およそ\1,200~\2,000が主力でした。現在もそうなのですが、チリ=カベルネ種というのが通常の認識でしょう。しかし、それは生産者の多くがあまりメリットのないピノ・ノワール種でワインを造るより実のあるカベルネを選択するのは自然の成り行きです。チリでのワイン生産は1550年頃から始められていますが、あくまで教会のミサ用ワインとして造られていたもので、現在のように飲んで美味しいと思えるワインを造り始めてからせいぜい10年程度に過ぎません。チリワインの特徴表記に「フィロキセラに侵されていない」項目をよく目にしますが、それは過去に生産者が外貨獲得の手段としてのワイン生産を行なっていなかったからです。このピノ・ノワールは私の試飲経験上、明らかにチリのトップクラスに属します。スタンダード・タイプは手頃な価格ですが、果実味に溢れたピノ・ノワール種の魅力を感じ取れます。セレクション・リザーヴは言い過ぎかも知れませんが、ブルゴーニュの1級畑に感じ取れる「フィネス」を持っています。飛び切り大柄なタイプではありませんが、その価格から得られる品質は間違いなくブルゴーニュACクラスの遥か上を行きます。
柔らかな果実味が特徴のワインです。ブルゴーニュやカリフォルニアのピノとは違ったスタイルですが、ハッキリした果実の味わいが感じ取れます。2003年昨年の3~4月頃収穫された葡萄で造られているせいか、果実味由来の軽い甘味を感じるほどです。
葡萄品種の個性をくっきりと表現し、この価格で十分な飲み応えのあるおすすめのシリーズ『コノスル』のピノ・ノワール。樽熟成によるバニラの甘い香り、渋味ほど良くなめらかな飲み口。女性におすすめです。
「コノスル」とは円錐型の南の意。このワイナリーが円錐型をした南米大陸の南部に位置することを意味しています。93年に設立された「コノスル」は、たった10年間でチリで5番目に大きなワイナリーとなりました。また昨年より米国への輸出が始まりさらに成長するであろう、チリで最も勢いのある要注目のワイナリーです。その人気の理由は、気候に恵まれたラペル地区から生まれる良質なブドウと最新の設備・醸造法から生まれるエレガントかつバランスのとれた味わいにあり、特にメルローやピノ・ノワールはチリでもトップの評価を得ています。また若いワイナリーらしく進歩的なワイン造りに積極的で、シラーやヴィオニエなどフランス系の品種をチリで最も早く手がけたワイナリーの一つでもあります。 そんなチャレンジ精神から95年に劣化がなく品質の安定した樹脂製コルクをいち早く導入し、02年にはチリで初めてスクリューキャップを取り入れました。今では総生産量の約98%が樹脂製コルクで、「クレイジーな若者たちが何かしていると、いつも外から見られてきたが、合成コルクの普及などで我々の進歩的な判断の正しさは証明されている」と、販売・広報担当部長のスチュワート・ダウンズ氏は語っています。

投稿者 saikawa : 2004年06月12日 18:21

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