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2004年05月12日
ジョルジュ デュブッフ ボジョレー・ヴィラージュ 2003
ボジョレー・ヌーヴォー2003の、あの感動をもう一度
あの2003年のヌーヴォーから、半年―。百年に一度、出会えるかどうかの最高の出来の葡萄から、じっくり“旨味”を引き出して、素晴らしいワインが出来上がりました。ヌーヴォーのフレッシュさとは、また一味違う“美味しさ”を味わってみてはいかがでしょうか。いわゆる特級に相当する“10の村名ボジョレー”や、“ボジョレーに合う料理”も併せてご紹介します。どうぞお楽しみください。
ジョルジュ デュブッフ
ボジョレー・ヴィラージュ 2003
フランス/ボジョレー地区/ボジョレー・ヴィラージュAC
ジョルジュ デュブッフ社
ぶどう品種:ガメ
「ヴィラージュ地域」でつくったワンランク上の芳醇なボジョレーです。一般のボジョレーにくらべて、すべての要素がよりいっそう美しく凝縮されており、味わいも生き生きとしたフルーティさの中に、心地よい深みが感じられます。熟したブラックチェリーやラズベリーなどの黒い果実の香りと、いわゆる特級に相当するクリュ・デュ・ボジョレーに近いほどの、しっかりとしたボディが特徴。今すぐに飲んでも楽しめますが、数年の熟成の世界も期待できます。しっかりとした肉料理やチーズ等と合わせてお楽しみください。軽く冷やしてお楽しみください。
「太陽のワイン」2003年ボジョレー&ボジョレー・ヴィラージュ
2003年はかつて経験したことのない年でした。春に雹が降り、5月には強風によって葡萄にダメージが、そして夏の酷暑による収穫時期の早まりなど、数々の困難に見舞われたのです。収穫は8月12日より開始され、暑すぎるため午前中しか収穫が出来ず、収穫に携わった何名かは、炭鉱夫がつけるライトを頭につけて、夜作業を行いました。収量は例年を下回りましたが、この暑さは葡萄にとっては良く、なんと糖度が14~16度という素晴らしい葡萄が出来上がったのです。この葡萄からの凝縮された果汁によって醸されたワインは、とても美しい色と、いろいろな香りが束となって匂い立つような華やかさをもった、まさに“プレスティージ ワイン”と呼ぶに相応しいものとなりました。この2003年のワインは、8月の暑さを物語っています。5年、10年、20年後も2003年といえば、「太陽のワイン」として思い出すでしょう。
“プレスティージ ワイン”に“プレスティージ ラベル”を
確かに、今まで1945年、1947年、1976年という素晴らしい年もありました。しかしながら、何度も言いますが、この2003年という年は、他に類を見ないほど例外的な年だったのです。この類まれなヴィンテージのワインは一生に一度出会えるかどうかとい素晴らしい出来でした。この今までにない“プレスティージ ワイン”だからこそ、ラベルもプレスティージなものに変えてみたかったのです。そして、2003年のワインは長く語り継がれることでしょう。
1933年フランス・ブルゴーニュ地方プーイィ・フュイッセ地区生まれ。生家は古くからのワイン醸造農園で、5歳から葡萄収穫に参加、19歳で家業の葡萄農園経営に専念し、「製造兼瓶詰業者」という新たな職種を確立する一方、ワイン製造業社団体「レクラン・マコネ・ボジョレー」の設立にも尽力する。
1964年、ジョルジュ デュブッフ社創設。1968年のモントリオール万国博覧会への出展を機に本格的な国際的認知を受け、現在では150ヶ国以上で愛さるボジョレーを代表するブランドとなる。
気さくで温かみのある人柄、ワインに対する情熱、そのプレスティージの高さなどに敬意を表した人々から、「ボジョレーの帝王」と呼ばれています。
ジョルジュ デュブッフ社は、現在400以上の葡萄栽培農家と契約し、13の農協貯蔵所と連携しながら、事業を展開しています。地区全体では、粘土質・石灰質・花崗岩などが多いものの、クリュによって土壌が違うのもボジョレーの特色ですが、それぞれの畑に合った栽培方法でクオリティの高い葡萄が出来るよう、技術的支援を続けており、地形や土壌によってグイヨ方式(垣根つくり)やゴブレ方式(株つくり)など剪定方法を変える他、そのすべてを人の手で賄っています。また区画ごとに担当管理者を置いており、管理者は常に小型パソコンを携帯し、衛生状況や成熟度合を入力。そのデータはすべて中央管理室に送られ一元管理しています。最先端技術を駆使する一方で、収穫には機械は一切使わず、手摘みのみで作業を進めています。
そしてワインが出来上がると、ジョルジュ デュブッフ氏は、1日に必ず2時間、テイスティングをする時間を設けており、1日に200~400ものサンプルを味わい、どの畑からどのキュベが出来ているのか、そのすべてを自らの記憶にインプットします。同時にその膨大な情報は、中央管理室のコンピューターにも蓄積。ベストな状態で管理されています。最新技術と昔ながらの伝統や経験の相乗効果が生み出す芸術品、それがジョルジュ デュブッフ社のワインの魅力です。
投稿者 saikawa : 2004年05月12日 22:08
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