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2005年03月11日
カレラ セレック 1998
セレック・ヴィンヤード・
ピノ・ノワール・Mt.ハーラン
[1998]年
(カレラ・ワイン・カンパニー)
生産量は359ケース!ジャンセンの知名度に隠れはしますが、
評価はもしかしてセレックのほうが高いかも?!
本を読むとセレックが飲みたくなります。
ミネラル分が多く、複雑な魅力があります。
面積は4.8エーカー、初ビンテージは1975年です。
ジョシュ氏に最初にワインの手ほどきををした彼の父である
スティーブン氏の友人の名にちなんで名付けられました。
4つの単一畑の中では最も複雑で濃厚であるとされています。
オーナーのジョシュ・ジェンセン氏は、オックスフォードの大学に留学中、フランスのブルゴーニュを幾度も訪ね、その収穫に立ち会ううちに、カリフォルニア随一のシャルドネとピノ・ノワールの醸造を決意したといいます。帰国後、この2つのブドウ品種に適した石灰質土壌を2年かけて探し求め、現在のサン・ベニート郡のマウント・ハーランにワイナリーをスタートさせました。自社所有の18.8haの畑は、4つの単一畑、「ジェンセン」「ミルズ」「リード」「セレック」から構成され、これらの単一畑の名は、ジョシュ氏ゆかりの人の名がついています。この「セレック」は、ジェンセン一家の友人で歯科医師であり、ジョシュ氏にロマネコンティを飲ませ、ピノ・ノワールに目覚めさせた人物の名です。また、セレック氏は、サンフランシスコ・フード・アンド・ワイン協会の創設者の一人でもあり、医師ワイン愛好家協会の会長に歯科医師として初めて就任し、カリフォルニア州ワインコンテストの審査員 をも務めています。カレラのワイン造りにおいて特筆すべきは、世界初の完全な重力流動設備を備えたことです。これは、ワインを機械的なポンプで移動するのではなく、重力を使うことにより出来る限り優しい(ワインにストレスを与えない)方法で移動するというシステムです。このようにその他の行程においてでも、出来るだけ機械的でないワイン醸造を行っています。今日では、その高い品質と生産量の少なさから、「カリフォルニアのロマネ・コンティ」とさえ呼ばれるほどで、熱烈な愛好家が増えています。
生産者 カレラ・ワイン・カンパニー
生産地 カリフォルニア州セントラル・コースト地方サン・ベニート郡マウント・ハーラン地区セレック・ヴィンヤード
AVA マウント・ハーラン
1998年
生産量 271ケース(3,252本)
※750ml:3,011本 / 375ml:312本 / 1500ml:36本 / 3000ml:4本
畑面積 4.8エーカー(約1.92ha)
畑の位置 サン・フランシスコの南90マイル、モンテリー/カルメルの内陸25マイル東、ホリスターの南9マイルに、平均海抜2200フィートの南向き斜面に位置する。
土 壌 ガヴィラン山脈のライムストーン(石灰岩質)
植樹年 1984年
収 量 22.1hl/ha(1982~1998年)
ブドウ品種 ピノ・ノワール100%(全てセレック・ヴィンヤードから)
収 穫 すべて手摘み
10/12・13・22に3.5t収穫、0.7t/acre(10.5hl/ha)、糖度24.3%
醗 酵 除梗・破砕せず、野生の酵母によりゆっくりと低温発酵し、マロラクティック醗酵は100%行う。
熟 成 フレンチ・オーク樽(新樽率30%)で16ヶ月間熟成。
諸処理 卵白で清澄処理され、ノン・フィルターで2000年3月21日に瓶詰。
タイプ 赤のフルボディ
特 徴 スパイシーさと杉を思わせる香りがありとベリー系果実香があり、プラムやオリーヴ、チョコレートのような風味の幅の広い円やかなタンニンと長い余韻を備え、ブルゴーニュ・スタイルとは全く異なる味わいで、口の中で広がる豊なベリーの果実風味と力強い後味は個性的なスタイル。
料理 最高級のブルゴーニュワインと合わせる感覚で、仔羊と野菜のトマト煮込み、鴨のローストなど肉の味わいがしっかりとした料理にあう。
1998
ヴィンテージ
情報 ヴィンテージチャート3/5点
1998年はカリフォルニアにとってあまり幸運な年ではなかったにもかかわらず、センセーショナルなすばらしいワインを誕生させたワイナリーの代表的存在。
投稿者 saikawa : 2005年03月11日 23:37
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